
菜食について
菜食は、お肉・魚介類・卵・乳製品などの動物性食品を摂りませんが、代わりに穀物、豆、野菜、果物、海藻、木の実などを使います。 菜食はサラダしか食べていないというイメージかもしれませんが、ナッツを使ったチーズや豆腐を使ったスクランブルエッグ風など、素材をほんの少しアレンジするだけで、これまでとほとんど同じメニューを食べることができるのです。
特にヨーロッパ、アメリカ、そして台湾には菜食主義者が多いですが、近年は日本でもお肉をやめ、動物や環境に優しい菜食の食生活を選ぶ人が増えています。
菜食に興味があるなら、まずは朝ご飯だけを菜食にする、牛乳の代わりに豆乳を飲む、という風にだんだん菜食に慣れていきましょう。もし特に好きな動物性食品があり、なかなかやめられない場合、もっとやりやすいところから菜食を楽しんでみましょう。
もしベジタリアンになると決意したのに動物性食品を摂ってしまっても、諦める必要はありません。次の食事時間には、また菜食に挑戦するチャンスがあります。自分のペースで、無理なく菜食を楽しんでいきましょう。
菜食と健康について
国連、そして世界中の栄養学者と保健機関によると、お肉を食べる必要があるどころか、菜食の方が健康にいいという事です。植物はビタミン、ミネラル、植物繊維、そして抗ガン作用のあるファイトケミカルが多く含まれているため、肉食の方より菜食の方の方が平均寿命が長く、ガン・心臓病などの病気になるリスクも低くなります。
女性は毎日タンパク質を30~50g、男性は50~70gをとるべきだと言われていますが、豆腐1丁は40gもあり、納豆、そば、豆腐、ピーナッツバター、パン、パスタなど、普段食べている植物性の食べ物だけで充分にタンパク質が摂れます。
オリンピックで9個の金メダル、世界選手権で10個の金メダルをとった元陸上競技選手のカール・ルイスをはじめ、560キロも持ち上げるドイツ最強の力持ちのパトリック・バブーミアン、世界一、二位を争うビーナス・ウィリアムズも、60、70年代の女子テニス界に君臨したビリー・ジーン・キングなど、お肉と魚を食べないプロのアスリートは何人もいます。
め、骨を弱くする結果も報告されています。 豆腐、豆、木の実(ピーナッツ、アーモンドなど)緑色の野菜(ネギ、オクラ、ブロッコリーなど)の植物には、カルシウムがたっぷり含まれています。


菜食を選択する理由について
牛、豚、鶏などの畜産動物は犬や猫と同じようにそれぞれ個性があり、喜び、悲しみ、痛みなども感じます。しかし、彼らは法律で保護されることがなく、体の向きを変える事さえ出来ない非常に狭いスペースに閉じ込められたり、麻酔なしで尻尾、角、くちばし、睾丸を切断されたり、日常的に残酷な扱いを受けています。
日本では、毎年8.5億匹以上もの動物が殺されていますが、毎日の食事を少し変えることで私たちは動物を助けることができます。
そして、現在世界の漁場の4分の3は乱獲によって枯渇に近い状態です。この50年で海の生き物の半分以上がいなくなり、このままいくと多くの種が海から姿を消すと予測されています。毎年、60万匹以上ものイルカ、クジラ、亀、アザラシなども、混獲により犠牲になっています。世界人口が70億人を超えた今、漁業は持続可能ではありません。
さらに、採卵鶏として飼育されている鶏種は肉用に向いていないため、雌雄鑑別を行った直後、不要なオスのヒヨコは毎年何億羽も生きたまま大型シュレッダーにかけられ、殺処分されます。または袋に生きたまま投げ捨てられたり、窒息させられたりし、殺処分されます。
雌牛は自分の子牛へ強い愛情を持っていますが、子牛は生まれてすぐ母牛から引き離されます。母牛は激しく我が子を求め、嘆き悲しみます。
さらに、日本の酪農の9割以上では麻酔なしで角の切断、もしくは角を焼切る除角が行われています。牛の角は神経と血管が通っているため、切断される際大変な痛みが与えられます。
その他
